元裁判員60代女性がストレス障害 「心が壊れたのは私だけなのでしょうか?」
生まれて初めて見た他殺体のカラー写真に食欲を失い、自らも「選択」した死刑判決に悩んで眠れない日々が続く。裁判員を務めた後「急性ストレス障害(ASD)」と診断された福島県の60代女性は取材に「心が壊れたのは私だけなのでしょうか」と問いかけた。4年前に始まった裁判員裁判は、死刑判決の可能性がある重大事件も対象になる。「司法に市民感覚が必要ならば、身近で軽微な事件から始めてほしかった」という訴えは重い。
この問題というのは裁判員裁判が始まる前から危惧されてきたことだよね。
自分自身の選択に間違いはなかったのかということに思い悩みストレスを抱える。
それに加えて、凶悪事件の場合では悲惨な場面の写真だって見なくちゃいけない。
そりゃあ心に傷を負ってしまうというものですよ。
かくいう僕もいわゆるグロ耐性というものが低いので、
そういった写真は絶対直視は出来ないだろうなぁ、考えただけでも嫌だ…。
女性の様子を見て、夫は裁判員のためのカウンセリング制度の存在を知り「裁判員メンタルヘルスサポート窓口」に電話した。面談できる場所は東京が最も近く、1人5回まで無料だという。しかし「裁判で有給休暇を使っており、さらに仕事を休んで交通費をかけてまで行けない」。センターに紹介された県内の保健所に電話すると「裁判員のための相談は知らない」「必要なら精神科を紹介する」と言われ、がくぜんとした。
カウンセリング制度というものもあるらしいけれど、
上記文面から察すると平日にしか診察してくれない、なおかつ交通費も自己負担となると
自宅から近いところへ診察料自己負担で通うしかないと判断してしまうよね。
裁判員を務めるということは“国民の権利”であるとはいえ、
サポート体制があまり整っていないとなると、拒否したくなるのも否めない感じですな。
誰もがなる可能性があるんだから、ちゃんとしてくれよと言いたい。
>5/3追記。