「池上×マツコ ニュースな話・第2弾」マツコが考える投票率を上げる方法

池上×マツコ ニュースな話|テレビ朝日
http://www.tv-asahi.co.jp/ikegami-matsuko/


前回の放送が好評だったのかよく知らないけれど、
早くも第2弾が放送されたので録画してから観てみた。
(それしても、スペシャル番組の時期になると池上さんをよく見掛けるなぁ)

個人的には前回はマツコがいまいち乗り切れていないというか、
正論ばかりで何とも言えない印象だったんだけど、
その辺りを今回は払拭してくれるかなと期待しながら観たわけで。

まあ結果的には大局的に見てやはり正論が多かったかなという塩梅。
やはり真面目な番組だからしょうがないのだろうけどね。

でも、正論が悪いわけじゃない。
ただ、彼の発言には色んな意味で期待しちゃうのですよ。


ま、そんなこんなで、前回同様に今回も番組を観て個人的に興味深かった部分を
適当に書き起こしてみようと思います。
聞き取りづらかった部分は適当なのであしからず。


★マツコが考える投票率を上げる方法

マツコ 税率を上げちゃうとかね。

池上 あ、あ、え!?

マツコ 投票してない人。

池上 あ〜、投票していない人に。

マツコ なんかだから、投票したってことがもちろん権利の範囲ではあるんだけど、それがある意味責任を果たしたってことになるんであれば、責任を果たしてない人には「じゃあ俺はちょっとめんどくさいからやらないけど、代わりにお金で解決します」っていうね。

池上 それって罰金じゃないですか。

マツコ 罰金って言っちゃうとね。

池上 はははは(笑) そうか、罰金と言わずに。あ〜、そうかそうか。

マツコ あの〜、怠惰な分の税率アップ! みたいなね。

池上 はははは(笑)

マツコ なんかでも、罰金とか取っちゃうのは違う気がするんだよなぁ。

世界的に見ると選挙に行かなかった人には罰金という国もいくつかあるらしいけれど、
日本ではあくまでも“権利”であると定められているから現実的ではないよね。

税率アップというのも、どのくらいの期間かによっては議論の余地もあるのかも。



★マツコが考える投票率を上げる方法 その2

マツコ あたし選挙の時に必ずいつも思うのが、投票したい人の名前をもちろん書くじゃないですか、逆にどうしても落としたいやつの名前を書くって、マイナス1票とかにならないんですかね、あれ。

池上 そういう議論ってあるんですよ。

マツコ ありますよね?

池上 あります、あります。その場合1人にプラス1票とマイナス1票の両方を与えるのか、あるいはプラスかマイナスかどちらか1票だけってやるか。

マツコ そこがね、難しいんだよね。でもね、プラスとマイナスを与えてしまうと、マイナスの人が特にいないのにマイナスを書かなきゃいけなくなるじゃない。

池上 あ〜、それは意味ないね。

マツコ そうしてしまうと、ちょっとなんか変な足の引っ張り合いとか始めちゃうと嫌なんで、まあここはマイナスをどうしても入れたいあたしみたいな嫌な女はね、もうプラス票は諦めると。

池上 なるほど、だから1人必ずプラス1票あるいはマイナス1票どちらか使えますよと。それだと投票する人がいないからって投票所に足を運ばない人が来るかもね。

マツコ そうなんですよ!

池上 投票率を上げる方法か、これが。

マツコ 自分が誰を選んだからいいか、それをね見極める力が私にはないと思ってる人も(候補者の)話を聴いてね、カチンときたり、なんかこいつ嫌なものを感じると思ったら、あいつだけは絶対に当選させまい!と思って選挙に行くわけじゃないですか。そのネガティブな力っていうのも、大きい気がするんですよ、あたし。

池上 なるほどなぁ、このマツコのネガティブな力も大きく感じますけどね。

マツコ ネガティブの原動力ってありますからね。

池上 でもねぇ、もう一つ考えるとね、そうするとマイナス票を入れて欲しくないよねって候補者が良い事ばかり言ってることない?

マツコ だからそこが難しくて、良い事だけ言ってるから得って感じにもなっていかない気がするんですけどね。

池上 なるほどね。

マツコ 本音というか、もうほんとに伝えたいこと、ほんとに理解して欲しいことをいかに伝えて、ちゃんとそれを熱量をもって有権者が感じ取れるかっていうところが勝負になってきそうな気がするから、あたしはマイナス票けっこう有りな気がするんですよね。

池上 そうすると、つまり有権者自身も良い事ばっかり言ってる候補者を疑えっていう意味で、そういう力を付けることになる。

マツコ そうなんです。

池上 なるほどね。

これは良いアイディアな気がするなぁ。
ほんとに選挙になると良い事ばかりしか言わない政治家が多いこと多いこと。

根拠無く良い事を言っている人にはマイナス票を投じたくて仕方がないや。
あと自分たちの政策は喋らずに与党(他党)批判ばかりの政治家とかね。



池上彰が考える拉致問題で日本ができる交渉

池上 向こうはナンバー2(キム・ヨンナム)が会ってきたわけでしょ? 一応、日本との話をしようという姿勢を見せた、それを利用して。

マツコ 「いやいや、来てもらったって困りますよ。だって拉致問題ってないんですから」って言えばいいところを、ナンバー2まで出してきたってことは、あるんですよね拉致問題がってことですよね。

池上 そう、それを向こうが認めたってことです。という風に、攻めていかなければいけないわけですよ。さあ、ここからもう一度話をしましょうってことですよね。これがしたたかな外交交渉っていうものですよ。

マツコ それが例え正しいやり方じゃなかったとしても、それでもし解決出来るんだったら、どんな手を使ってでもやってほしい。

池上 とにかくどんな手を使おうと「日本政府は日本国民を守るんだ」という姿勢をやっぱり示さなければいけない。

マツコ でも、それすらも日本的、民主主義的価値観の中での話だから、そうじゃない人達と話をしてるっていうところがまず前提にあるっていうのを忘れちゃうと、難しいよね、う〜ん。自分の主義主張と違ったり理解出来ないものを「じゃあ敵だ! じゃあ攻撃だ!」ってなっちゃうと、何もかも上手くいかないじゃない。だから、もう異質なものをまず容認することから始めないとダメですよね。

池上 “容認”ではなくて、異質なものが存在することを“確認”するところから始めなければいけない。

マツコ 外国じゃなくて、人間同士が付き合うってそういうことですよね。

池上 まあ、そりゃそうだね。

マツコ そうですよね。

池上 人間同士が付き合うって、例えば(我々2人も)極めて異質でしょ?

マツコ まあ、確実に異質ですよ。

池上 でも、異質だってことを確認した上でこうやって話は出来るわけですよね。

マツコ わたしは、わたしはもう有難うございますと思っていますよ。 

こちらが相手にとって異質な存在であると思って接したとしても、
相手もそれと同じようなスタンスというわけではないところが非常にやっかいなんだよな。

それこそが価値観の違いっていうことなんだろうけど、
ほんと近い国だというのにここまで違うのかという驚きの方が大きくなってしまう。

ここは先進国的な態度でどっしり構えて対応しようという風な
悠長な事もいってられない問題が山積してるだけに、
兎にも角にも日本には頑張ってもらいたい。


「池上×マツコ ニュースな話」尖閣で不測の事態が起きたとしてもすぐにはアメリカは助けてくれないよ



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